移籍先未定の岡崎慎司、レスター退団後は「本能の赴くままに」 (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 当然、ふたケタ得点への期待は高まったが、後半戦の2月にひざを負傷して3試合を欠場。さらに4月に入ると、今度は足首を痛めてラスト5試合をすべて欠場した。結局、後半戦にゴールを積み上げることはできなかった。

 岡崎は、プレッシングなど精力的に守備をこなしながらゴールを目指していく自身のプレースタイルについて、「ひとつの形は見出したと思っているが、自分はその先に行くことができなかった。ただ、生き方のひとつとして、プレミアリーグでやっていく道は示せたと思う」と語った。

 在籍4年の間、本人が目標に掲げていた「シーズンふたケタ得点」は実現できなかったが、プレミアリーグで生き残っていく方法は見つけられたと話した。

 そして、今後について次のように語った。

「この1年間、厳しいシーズンだった。だから、今の自分には、初めから試合に出られるようなチームはないと思う。今シーズンのように試合に出ていなかった状況でいけば、かなり厳しいかと。そういう意味では、どこに行っても厳しい。自分はチームを探さなくてはいけない立場にある。そんなに余裕もない感じです」

 そう危機感を示すと、気になる移籍先について言葉を続けた。

「個人的には、自分の本能の赴くままにいけばいい。気持ちがワクワクする場所に行くのが一番だと思う。壁が高いとか、そういうことはまったく考えずに。

 高くても、自分が燃える場所ならいける。もう一度、点(=ゴール)に向かう気持ちを燃やせるところからスタートしたい。そこで生きるか死ぬかの勝負をしなきゃ、僕は終わっていくと思う。

 ヨーロッパに残り続けて、自分が一番ワクワクする場所でやりたい。4大リーグ(=イングランド、スペイン、イタリア、ドイツ)もそうだし、フランスリーグだってバケモノクラスのFWがいる。チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグ、他の国のリーグを見ても、いいサッカーをするチームはたくさんある。

 そういうことを考えながら(新天地を)選びたい。自分の欧州での戦いが、これで終わるか終わらないかは、次の場所次第。自分が生き残るために、次の場所がどこであるかは、すごく重要になると思います」

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