アヤックスの先輩と後輩が激突するCL準決勝。欧州通の3人が展望した (4ページ目)

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中山 どちらも準々決勝はチャレンジャーの立場だっただけに、今回はどちらがその精神を維持し続けることができるかどうか。そこに勝敗の分かれ道があるような気がします。

倉敷 あとスパーズにはアヤックス出身の選手が多いので、そこも見所ですね。トビー・アルデルヴェイレルト、ヤン・フェルトンゲン、ダビンソン・サンチェス、クリスティアン・エリクセン。いずれも素晴らしい選手たちですが、後輩たちは良い意味で生意気なので、遠慮なくガンガン行くでしょう。とくにデ・リフト対アルデルヴェイレルト、またはデ・リフト対フェルトンゲンといったセンターバック対決は相当に面白いはずなので、セットプレー時は注目です。アヤックスの選手をまたまたスパーズが引き抜く可能性も十分にあるので、その辺りを記憶にとどめておくと夏の移籍に興味が増すことでしょう。

中山 スパーズは国内リーグでまだチャンピオンズリーグ出場権争いを繰り広げているので、その辺もPSVとリーグ優勝争いをしているアヤックスとの差はなさそうです。

倉敷 アヤックスは、オランダサッカー協会が直前のゲームを延期してくれたので第一戦を中6日とフレッシュな状態で戦えるアドバンテージがあります。ちなみに第二戦の前には、5月5日にオランダカップの決勝戦がスケジュールされています。これまで順延したらさすがにスパーズは怒るでしょうね(笑)。

 決戦はもう目の前。どちらがファイナルに進出しても、今季のサプライズとして世界中のニュースのヘッドラインを飾ることになるでしょう。もう十分にファンの期待に応えてきた両チームですが、まだ夢を見続けられるのはどちらでしょうか。

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