欧州CLの達人が解析!「紙一重」で勝ち上がったトッテナムの長所 (5ページ目)

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倉敷 結局、主観がそこに残るんですね。VARもケーススタディで学んでいくしかありません。VARの対象になったシーンを全部集めて、検討して、全員で共有するしかない。

 サッカーに曖昧な要素が多いのは昔から変わらなくて、それは魅力でもあります。問題はサッカーの醍醐味であるゴールのカタルシスをVARが奪ってしまう危険がある点でしょう。土壇場で劇的なゴールを奪っても、しばらく時間をおいてからでなければ喜べないのでは楽しめない。なんとかしないとせっかくのテクノロジーも活かせません。

 さて、壮絶な試合を制し、スパーズが準決勝に駒を進めました。これは、チャンピオンズリーグになってからは初めてのことで、チャンピオンズカップ時代を含めても57年ぶりの快挙ということです。次回はその偉業を成し遂げた彼らと対戦するアヤックスについて、そして両チームによる準決勝をプレビューしようと思います。

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