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メッシの本音「2-1の時はサスペンス」。
バルサがリヨンに快勝 (2ページ目)

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

 リヨンホームの第1戦は0-0。アウェーゴールのルールにより、リヨンが次の得点を決めれば2-2となり、それがベスト8進出を決める可能性があった。

 同時に、レアル・マドリードとアトレティコ・マドリードが逆転負けを喫してCLから敗退し、スペインのクラブが負の連鎖を続けていることが、スタジアムにいるすべての人の脳裏に浮かんでいたはずだ。リヨンサポーターには、大金星を狙うチャンスだという雰囲気が生まれていた。

 逆転勝利を狙い、サポーターの後押しを受けて攻め続けるリヨンだったが、GKテア・シュテーゲンの守るゴールを効果的にアタックすることができずにいた。すると78分、メッシがリヨンのゴール前でDF2人をシュートフェイントで引っ掛け、右足でGKに当てながらゴールを決める。そしてその2分後に前述のピケのゴールが生まれ、ようやくスタンドの観客は勝利を確信し、帰宅を始めた。

 今年のCLは、バルセロナ対リヨンと同時刻に行われた一戦でバイエルンを破ったリバプールのほか、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、トッテナムと、プレミア勢が8強の半分を占める活躍を見せている。

 ここでバルセロナが負ければ、ダメージを受けているスペインサッカーにとっては、さらなる打撃だった。しかし、メッシと、天才をサポートする力のある選手たちの活躍によって、なんとか大惨事は避けることができた。

 試合後、最近では珍しくインタビューに答えたメッシも、「2-1の時はサスペンスのようだった」と、3点目が入ったことへの安堵を正直に明かした。

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