CL番長3人も震えた、リバプール対バイエルン「決死の守備バトル」 (4ページ目)

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小澤 ジョルジニオ・ワイナルドゥムもナビ・ケイタも、どちらかというとボックスに侵入していくタイプなので、中盤でゲームメイクをしたり、ラストパスを供給したりするようなタイプではないですからね。なので、1トップのロベルト・フィルミーノが中盤に下りて起点を作ろうとしていたわけですけど、そこはバイエルンのセンターバックがうまく付いていって、ハビ・マルティネスも含めた中盤と挟み込んでいたので、フィルミーノはそれほど効果的なプレーができませんでした。

倉敷 ホームゲームを無得点で終えてしまったリバプールにとっては嫌な流れです。クロップのチームが、一度こじ開けられなかった相手を二度目でこじ開けた試合はそう多くはないからです。スタジアムの情熱をスピードとパワーに変えることが得意なチームほどホームゲームは重要です。第2戦がホームだったらよかったんですけどね。

中山 もし初戦がバイエルンのホームだったら、バイエルンもあそこまで守備的な戦いは選択していなかったでしょうね。やはり今回のバイエルンは、アウェーのアンフィールドで勝つ自信があまりなかったというか、リバプールを格上とリスペクトしたからこそ割り切って慎重な戦い方を選べたと思いますし、やはりバイエルンは底力のある選手を揃えているので、そうなるとリバプールも簡単には勝てません。当然、バイエルンホームの第2戦も苦戦するでしょうね。

倉敷 しかし、0−0ですからバイエルンにも得点が必要です。得点が動いて、もし開かれたゲームになればリバプールに付け込む隙も生まれそうですが。

小澤 ただ、おそらくバイエルンはそれを望まないでしょうから、リバプールにとっては厳しい戦いになると思います。

倉敷 ロースコアでまとめにかかるでしょうね。

 スケジュールを見ると、バイエルンは3月9日にヴォルフスブルク戦を戦って、その4日後がリバプール戦です。ドルトムントとの首位争いがいよいよ激しい状況で、このところ負け知らずのヴォルフスブルクは油断ならない相手です。一方のリバプールも、プレミアリーグではマンチェスター・シティに首位を奪われた状況で3月10日にバーンリーと対戦します。相手は連敗中ですが、その前の試合ではスパーズに勝っています。楽なゲームはもうないでしょうね。

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