移籍して大正解。森岡亮太は
別人のようにイキイキしている (3ページ目)
だが、アンデルレヒトでの最後の試合でミスパスを連発していた森岡は、シャルルロワに入ってからイキイキとしている。「今日はたくさん、森岡選手らしいプレーを見たと思います」と試合の感想を述べると、彼は「そうですね。感覚的にはだいぶ、『らしく』できています。いいイメージでプレーできる状態に近づいている気がします」と答えた。
新しいチームで「らしいプレー」を出せているのは、チームメイトが森岡のプレーを理解しているからだという。「チームメイトが僕の特徴をわかってくれているので、やりやすさを感じます」と森岡は言う。ベフェレンで大活躍していた時のイメージや、アンデルレヒトの10番を知る選手が多いのだろう。
シャルルロワのシステムも、森岡に合っているのかもしれない。オーステンデ戦では、ポゼッション時は4-3-3、相手ボール時は4-4-1-1だった。中盤に守備的な選手がふたりいることなど、シャルルロワとベフェレンのオーガニゼーションは非常に似通っている。
「フォーメーションもそうですが......」と言って、森岡は続けた。「一番は、選手がイメージを共有できているところが大事です」。イメージの共有という点では、まだチームとして攻撃のスイッチを入れるタイミングがわからず、現在も手探り中のようだ。
「3週間前のゲント戦と比べると、まったく違う森岡選手だと感じる」と、私は素直に告げてみた。すると、こう返ってきた。
「そうですね。個人的にも、やりやすさの違いを感じています」
2019年、森岡亮太の巻き返しに期待したい。
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