打診は多数も、岡崎慎司は「優勝メンバー」ゆえに移籍交渉が難航 (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 そこで、ウジョアは冬の移籍期間で退団希望を明らかにし、サンダーランド(イングランド)やアラベス(スペイン)からオファーも受け取った。しかし、レスターはいずれも拒否。強制的に残留させられたウジョアは、「ラニエリ監督に裏切られたし、クラブに失望している。2度とレスターのためにプレーしない」と、ツイッターで怒りをぶちまける事態に発展した。ウジョアが移籍したのは、それから1年半後のことだ。

 厳しい状況に置かれたのはウジョアだけではない。同じく優勝メンバーであるMFアンディ・キングも、昨夏に戦力外通告を受けながら、いまだに移籍先が見つかっていない。サポーターの人気も高い優勝メンバーだからこそ、納得のいくオファー額が届かないかぎり手放すつもりはないのだろう。

 それゆえ、岡崎のケースも市場閉幕日までもつれる可能性が高い。ベンチ入りさせていることを理由に"戦力"と見なし、放出を認めないシナリオもありえる。

 岡崎は言う。

「いろいろこういう時期は難しいですね。この1月が終わるまでの時期は、ちょっと自分も難しいメンタル(=精神状態)でやらなきゃいけないなという感じです。レスター側に『頼むよ』って言う立場で今はいるしかない。思いを伝えながらやっていきます」

 市場閉幕日は1月31日。果たして、ここから事態はどう進展していくか。

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