岡崎慎司が移籍希望。「もう出る時期かな。求めてくれるチームが一番」 (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 おそらく、ワグナー監督は前線からのプレスに定評のある岡崎を「チームの着火剤」として期待していたのだろう。もちろん、ドイツ・マインツでゴールを重ねた岡崎を知るワグナー監督だけに、もともと持つ得点力にも注目していたはずだ。

 しかし、である。「移籍のキーマン」と見られたワグナー監督が14日に電撃退任した。これで岡崎獲りも先行きが不透明になった可能性はある。

 また、所属先のレスターの意向も、退団に向けて大きな障壁だ。選手を安価で売却しないポリシーを貫いており、実際、岡崎への獲得オファーを断った。

 現スカッドを見ても、シーズン開幕時に戦力外を通告したMFアンディ・キングやDFダニー・シンプソンの放出を、今も認めていない。ベンチにも入れない「飼い殺し」が続いているポルトガル代表MFアドリアン・シウバの扱いにも、レスターのシビアな経営方針の一端が見えるだろう。

 はたして、レスターは今シーズン終了時まで契約のある岡崎の売却を認めるのか。あるいは、レンタルで譲渡するのか――。岡崎は「思いを伝えながらやっていきます」と力を込める一方、ピュエル監督は「岡崎はレスターの選手」と強調しつつ、「冬の移籍期間で様子を見てみよう」と含みを持たせた。

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