CL決勝トーナメント展望。3連覇中のレアルを止めるクラブはどこか (2ページ目)
倉敷 あくまで可能性という程度の話になりますが、冬の移籍マーケットでユナイテッドがパリの選手を引き抜くことだってあるわけですね。どちらもお金持ちのクラブなので2月には新しい武器を携えていることも十分考えられます。
中山 それが新ルールの怖いところですよね。もっとも、パリはトーマス・トゥヘル監督が守備的MFの補強を以前から求めていたので、この冬にアドリアン・ラビオを放出して、ボランチの即戦力を新たに獲得する可能性は高いと思います。すでにメディアではトゥヘルの教え子でもあるユリアン・ヴァイグルの名前も挙がっています。
倉敷 マルコ・ヴェッラッティとマルキーニョスのダブルボランチもかなり強力だと思いますが、トゥヘルはそれだけでは不満なのでしょうか?
中山 そうですね。基本的に誰かひとりが欠けた時の駒が不足しているので、もうひとりほしいという意味だと思います。これまではラビオではなくユリアン・ドラクスラーを守備的なポジションで起用していますが、彼もラビオ同様、本来は攻撃的MFですからね。とくにパリの場合は前線にMCN(ムバッペ、カバーニ、ネイマール)がいて、この3人に加えてアンヘル・ディ・マリアが好調を持続しています。
僕は、今シーズンのパリは「MCN+D」だと思っているくらいです。ただそれだけに、前線の攻撃的な駒をフル活用するためにも守備的MFの役割がとても重要になってきます。トゥヘルは、そこを考えて補強をフロントにリクエストしているのだと思います。
倉敷 スールシャールはシーズン途中でラファエル・ベニテスからバトンを引き継いだジネディーヌ・ジダンのようにチャンピオンズで優勝できるでしょうか。欧州カップ戦でどこまでやれるかを問う試金石としても楽しみな対戦です。
次は小澤さんに伺います、どのカードに注目されていますか?
小澤 僕は、アトレティコ対ユーベですね。
倉敷 過去の対戦成績はアトレティコの1勝1分け。アトレティコはユーベには負けていないというデータがありますが、ユベントスにはアトレティコ・キラーのクリスティアーノ・ロナウドが移籍しましたね。
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