激戦が連続のCL。欧州サッカー通が注目するクラブについて徹底討論! (2ページ目)

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倉敷 まったくそのとおりで、監督やファンにとってはとても頭の痛いレギュレーション変更ですね。オーフェルマルスも流石に断れないオファーをいくつも受けている様子です。このレギュレーションの変更はヨーロッパカップに出場しているすべてのクラブにとって重要なポイントになりそうですからおさらいしておきましょう。

 チャンピオンズリーグは決勝トーナメント以降、新たに3人の選手を新規登録できます。ここは従来と変わりませんが、今シーズンからはグループステージですでに出場した選手も、移籍先のクラブで新規登録することが可能になりました。つまり、ユナイテッドのポール・ポグバが冬にユベントスに移籍した場合、ラウンド16以降もユベントスの選手として出場できるということです。

 大きな変更点です。ちなみに登録期限は2月1日のヨーロッパ中央時間の24時。この時間まで、買われる側のファンはドキドキするわけです。冬の移籍マーケットはこれまでとはまったく違った展開を見せる可能性が高くなりました。

中山 3位や4位でグループステージを敗退したチームだけではなく、もしかしたら1位や2位のチームからの引き抜きも十分に考えられますね。お金のあるクラブが冬の移籍マーケットでどのような動きを見せるのか、大きな注目点になりそうですね。

倉敷 これまで冬は大物が動かないと言われていましたが、果たしてどうなるのでしょうね。

 さて、グループEの話に戻りますが、中山さんはこの結果をどう見ましたか?

中山 ここはベンフィカが予想していたよりも力を発揮できなかったことで、2強2弱という恰好になってしまいましたね。首位通過のバイエルンは、国内リーグではドルトムントに引き離されていて、ニコ・コヴァチ監督が批判を浴びたりして好調とは言えない状況ですが、CLは対戦相手に恵まれたことで救われたという印象があります。

 内容的にも近年のバイエルンのなかではもっともインパクトが薄いものだと思いますし、第5節のベンフィカ戦で仮に引き分け以下の結果だったらおそらく監督交代という事態となったことでしょう。そういった状況を考えると、現在のバイエルンを優勝候補には加えられないと思います。アリエン・ロッベンとフランク・リベリーのベテラン2人が今シーズンでクラブを離れるので、ラウンド16以降は、功績者2人の花道を飾るという1点でチームが再びまとまれるかどうかがポイントになりそうです。

 僕は、アヤックスの充実ぶりが印象的でした。試合を重ねるごとに自信をつけているというか、ビッグクラブが引き抜きそうな有望な若手がとても多いので、見ていても新鮮でした。

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