ベスト11に選ばれた長谷部誠。代表引退もモチベーションは変わらず (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Alex Grimm/Bongarts/Getty Images

 また、リベロに下がることで、ボランチに比べれば運動量の負担を減らすことができる。長谷部自身は「目だけでプレーしないようにしたい」と言っているが、ベテラン選手にとってメリットは大きいはずだ。

 もったいなかったのが、昨年12月に行なわれたヨーロッパリーグ(EL)第6節ラツィオ戦でのアクシデントだ。この試合、長谷部は左太ももの負傷で32分に交代。このケガで、12月の残り3試合は欠場した。すでにフランクフルトはEL決勝トーナメント進出を決めており、ラツィオ戦は消化試合だった。先発出場は長谷部への信頼度を感じさせはするが、無理せず休ませてもよかったのではないかと思う。

 長谷部はこれまで筋肉系のケガをほとんどすることなくきた選手である。それだけに、きちんと休んで完治してから復帰してほしいものだ。年間ベストイレブンにも入るような活躍ができるか、注視していきたい。

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