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プレミア前半戦終了→三つ巴のV争い。
クロップから「予言」も飛び出る (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 一方、攻撃陣も得点ランク2位タイの12ゴールを挙げるFWモハメド・サラーを中心に好調。守備陣がチームの屋台骨を支えることで、攻撃陣の勢いも増した。

 過去10シーズンの戦歴を紐解くと、折り返し地点となるクリスマスを首位で迎えたチームが、そのままリーグ優勝を飾ったのは8回。はたして、クロップ体制は頂点まで走りきれるか。

 そのリバプールを追いかける立場になったマンチェスター・Cも、シーズン序盤戦は快調そのものだった。第15節まで13勝2分で首位を快走。開幕直後にひざを痛めたMFケビン・デ・ブルイネが離脱した穴も、ポルトガル代表MFベルナルド・シウバの台頭で見事に補填し、弱点らしい弱点は見当たらなかった。

 ところが、連戦の続く12月中旬から勢いが急速にしぼんだ。英紙『タイムズ』は、その原因を「3人のMFの負傷離脱」にあると指摘する。

 4−3−3をベースにするマンチェスター・Cでは、インサイドMFのデ・ブルイネとダビド・シルバ、アンカーを務めるフェルナンジーニョが、文字どおり「心臓部」としてチームを動かしてきた。

 ところが、デ・ブルイネがひざのケガでシーズン前半戦の7割弱を欠場すると、12月中旬になってダビド・シウバとフェルナンジーニョが代わる代わる負傷離脱した。その影響はやはり大きく、第16節のチェルシー戦から4試合で3敗。4試合の失点は合計8点にのぼり、攻守のバランスが著しく崩れた。

 気がかりは、デ・ブルイネの負傷離脱がボディブローのように効いてきたチーム全体の疲労だ。ベルナルド・シウバの台頭でデ・ブルイネの穴は埋まったが、ダビド・シウバとフェルナンジーニョはここまでフル稼働してきた。試合数が一気に増えるこのタイミングで、「負傷離脱→チームが失速」の流れに陥ったのは、けっして偶然ではないように思う。

 はたして、一時的なスランプとしてこの壁を乗り越えられるか。ジョゼップ・グアルディオラ監督の手綱さばきに注目だ。

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