2018.12.30

森保Jの新主将、吉田麻也の決意。
「自分が信じる道でリードする」

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 試合に敗れはしたが、サウサンプトンの本拠地セント・メアリーズ・スタジアムに駆けつけたサポーターの多くは、一定の満足感とともに帰路についたのではないか。

 12月27日に行なわれたプレミアリーグ第19節のサウサンプトンvsウェストハム・ユナイテッド戦。ラルフ・ハーゼンヒュットル新監督になって2連勝中のサウサンプトンは、先制点を挙げることに成功した。しかし、先制の3分後から立て続けにゴールを被弾。結局、1−2の逆転負けを喫した。

アジアカップにキャプテンとして臨む吉田麻也 だが、試合内容とパフォーマンスには、たしかな成長の跡が見えた。「アルプスのクロップ」の異名を持つオーストリア人指揮官のもと、最前線から積極的にプレスをかけるサッカーで、幾度となく相手ゴールに迫った。インテンシティと運動量が求められるスタイルのせいか、直近2試合に比べるとアグレッシブさは低下していたが、それでもチームの「狙い」と「方向性」はピッチ上で体現できていた。

 振り返れば、ウェールズ人のマーク・ヒューズ前監督は、守備的なのか攻撃的なのか、よくわからない迷采配を続けた。だが、ハーゼンヒュットル監督の就任を機に、選手ひとりひとりのやるべきことが明確になった。RBライプツィヒをブンデスリーガの2位に導いた新指揮官の哲学は、着実に浸透している――。そんなポジティブな印象を抱いた。

 そして、日本代表DFの吉田麻也も、3バックのCB中央の位置で3試合連続となる先発出場を果たした。チームの復調と進歩を肌で感じながら、まだまだクリアすべき課題は多いと力を込める。

「確実にいいサッカーができていると思う。ただ、いろんなこと、新しいことにトライし始めている段階なので、まだまだ学ぶことはたくさんある。だから、2勝しただけで満足してはいけない。貪欲さを失わずに、大事なのは、ここ(この1敗)からどうリアクションしていくか。