2018.12.21

警戒感は杞憂に。レアル対鹿島戦は
スペインでどう報じられていたか

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by MEXSPORT/AFLO

 終わってみれば、両チームの力の差が素直に出た試合だった。クラブW杯準決勝は、ガレス・ベイルのハットトリックにより、3-1でレアル・マドリード鹿島アントラーズに勝利を収めた。

鹿島アントラーズ戦でハットトリックを決めたガレス・ベイル(レアル・マドリード) 鹿島は、2年前に横浜で行なわれたクラブW杯決勝でレアル・マドリードを苦しめたチームとして、そしてまたヘタフェでプレーする柴崎岳の古巣として、スペインでも名前が知られている日本のチームのひとつになっている。今回の一戦は、スペインメディアにとって、見知らぬ格下のチームではなく、警戒すべきライバルとの対戦だったのだ。

 前回の対戦では、スペインでも人気の漫画『キャプテン翼』の作者である高橋陽一氏などを取材していたAS紙だが、今回はジーコを取材。MARCA紙も大岩剛監督のインタビューを掲載していた。このところ不安定なパフォーマンスを見せているレアル・マドリードに対して鹿島が、前日にリーベル・プレートを破ったアル・アイン同様、一矢を報いる可能性があると少なからず思っていたフシがある。

 実際、筆者もASの記者から鹿島の広報担当者の連絡先を聞かれたりしていた。そこには短期決戦の大会で当たる1チームとして紹介するというより、鹿島がどんなチームなのかをスペイン国内に伝えようとする意思を感じた。それだけこの2年で鹿島の知名度はスペインでも上がっていたのだ。

 前日の記者会見でレアルのサンティアゴ・ソラーリ監督は、鹿島について「2年前より経験を積んでいるチーム。当時は開催国の枠だったけど、今度はアジア王者として出場している。スピードとダイナミックさを持つダイレクトなサッカーをするチーム」と語っている。