2018.12.21

遅刻魔だけどすごいヤツ。デンベレ問題で
バルサの管理力が問われている

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Getty Images

 バルセロナのフランス代表FW、ウスマン・デンベレ(21歳)の遅刻魔ぶりが大きな話題になっている。「寝坊でトレーニングに来ない」という日が、今年11月、12月と懲りずに続いた。「時間どおりに練習に来た」というのがニュースになる始末だ。

 1億500ユーロ(約135億円)。それがデンベレの”購入価格”だけに、これでは困る。そこでバルサの首脳陣は、デンベレの更生計画に乗り出した。だが、20万ユーロ(2600万円)という罰金をちらつかせても大した効果はなく、「携帯電話のオフ禁止」という”建設的”な改善策を選択。いつでも着信に気付くことができるように、マナーモードも厳禁になった。トッププロに対し、苦肉の策と言えるだろうか。

前節レバンテ戦では0-5の大勝に貢献したウスマン・デンベレ(バルセロナ) デンベレは爆発的なスピードを備えた両利きのアタッカーで、そのドリブルはどちらに抜け出すか、予測がつかない。12月11日のチャンピオンズリーグ、トッテナム戦で見せたドリブルシュートは圧巻だった。センターライン付近からディフェンダー2人を置き去りに決めているのだが、まさに無双状態だった。

 そのポテンシャルは世界最高レベルだ。
 
 しかし、以前在籍していたドルトムント時代から、デンベレは素行の悪さを指摘されてきた。ただしそれは、「夜遊びをやめられずに、女性やアルコールの問題を起こす」という類のものではない。真夜中までテレビゲームや海外ドラマに夢中で、寝坊して練習に遅刻する。単純に、だらしがないのだ。ちなみに部屋はゴミためのようで、ドルトムント時代に借りていたマンションの家主からは、2万ユーロ(約260万円)もの修繕賠償金を要求されている。

 はたしてデンベレはプロ失格なのか?