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アーセナル撃破に吉田麻也も歓喜。
新監督の戦術に「やりがいがある」 (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

「新しい監督で、新しいことにチャレンジした。前半は雑なプレーもあって、ミスも多かったけど、いいところも出せた。改善点はたくさんあるけど、とりあえずは勝利できてよかったと思います」

「新しいことにチャレンジした」と吉田が語るように、ハッセンヒュッテル新体制のアプローチは、ヒューズ前監督のそれと大きく違った。

 真っ先に目についたのが、前線からの積極的なプレッシング。3-4-2-1で挑んだサウサンプトンは、前線3人が相手DFのパス回しを執拗に追いかけた。そして、連動するように中盤以下の選手もプレスに参加。プレスがハマらず危険な場面もあったが、とにかく前から敵をしつこく捕まえにいくアグレッシブな守備を見せた。

「アルプスのクロップ」の異名どおり、ハッセンヒュッテル監督のサッカーはインテンシティ(強度)が高く、運動量も多い。吉田は言う。

「前監督との違い? 運動量とプレスです。新しい監督が就任してから、とにかくプレスの練習ばかりしています。今まで、そういうサッカーをしてこなかったし、練習もしてこなかった。監督のサッカーに適応していかないといけない。

 そのためには、フィジカル的にインテンシティの高いサッカーに慣れないといけないし、頭でも理解して、身体が自動的に動くようにならないといけない。カギを握るのは、この高いインテンシティを続けられるかどうか。これから始まる連戦のなかで、強度に耐えられるようにしないといけない。

『これからかな』と思うけど、とりあえず新しいことを始めた。タフな練習もして、すぐに結果が出たのは大きいかなと思う」

 その吉田も、最終ラインで奮闘した。中央センターバックとしてポジション取りに注意しながらラインを統率し、要所要所で敵の攻撃を潰した。

 25分にはナイジェリア代表MFアレックス・イウォビについていき、相手のドリブルが大きくなったところで身体を寄せてマイボールに。対峙した相手1トップのガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンにはスピードを警戒し、うかつには飛び込まず、自身の背後を取られないよう気をつけた。

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