2018.09.01

メッシやネイマールがいてもダメ…南米勢が苦戦するワケ

  • photo by JMPA

倉敷 ドウグラス・コスタが途中でケガをしたのも、大きかったと思います。右サイドのアクセントがなくなり、本当にウィリアン頼みになってしまいました。

中山 そもそもウィリアンは、カウンターなど相手に攻め込まれた後の攻撃の時に活躍する選手なので、格下相手の試合で自分たちがボールを保持している状態では、どうしてもウィリアン起用の効果が薄れてしまいますよね。グループリーグのコスタリカ戦だったと思いますが、ウィリアンで手詰まりした際に途中からドウグラス・コスタを入れて攻撃が活性化したことがありました。試合の最後にネイマールもゴールを決めた試合です。 

 その一方で、ラウンド16のメキシコ戦のような試合ではウィリアンが効果的でしたし、ブラジルにはそういったバリエーション、またそれだけの駒がいるので、使い分けはうまくできていたとは思います。それだけに、ドウグラス・コスタが故障で使えなくなってしまったのは痛かったですね。

倉敷 ブラジル代表が勝てばもっといろいろなことが話題になったでしょうね。たとえば、特別なメンタリティーという点では、セレソンの23人のうち8人がお母さんに育てられた選手だという話もありました。お父さんが蒸発してしまったり、亡くなってしまったり。カゼミーロに至っては、教会からの寄付で育った選手だということもあって、いろいろな物語をもっと伝えたかっただけに、準決勝に勝ち上がれなかったことは残念でしたね。

中山 間違いなく前回大会よりも強いチームでしたしね。なのに今回はベスト8で、前回はベスト4というのも、やはり勝負のあやというか、正当な結果ではなかったような気もします。

倉敷 ブラジルは前回大会の時には8番の選手がいない、9番の選手がいない、ということが問題にされていましたが、今回、やっと9番にガブリエル・ジェズスという選手が見つかってほっとしていたら結果を出せずに終わってしまいました。8番も、果たして今回は誰だったのでしょうか。5番はカゼミーロでしたが、やや似たタイプのパウリーニョが8番なの?実は2番もいなかったことが苦しかったのかもしれません。

 では次に、アルゼンチンについても触れておきたいと思います。中山さん、今大会のアルゼンチンはいかがでしたか?

中山 敗退後にいろいろと敗因について話題になっていますが、そもそもホルヘ・サンパオリが監督をしているのに、彼が持っている特徴がまったく反映されてないチームになっていたので、これなら誰が監督をしても同じですよね。リオネル・メッシ中心のチームにするなら、監督はサンパオリでなくても良かったという気がしますし、そういう意味では、彼の株を下げてしまったのではないでしょうか。

倉敷 23人のメンバー選考についてはどうですか?