2018.08.19

イニエスタの後継者は誰? 
新シーズンのバルサは「メッシありき」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Getty Images

「連覇するだけの戦力は整った。しかし難しいことは、優勝することじゃなくて、もう一度、優勝するということにある」

 連覇が期待されるバルセロナだが、指揮官であるエルネスト・バルベルデは、シーズン開幕前に、マネジメントの難しさについてこう語っている。

 王者に対しては、相手も研究し尽くして挑んでくる。また、王者は勝ってきた形に固執するものだが、たとえばアンドレス・イニエスタが抜けた穴は大きく、現状維持では戦力ダウンは避けられない。リノベーションが欠かせないが、一方でベースの強さは明らかで、それを壊すのも得策ではない。

 カンプノウでの開幕戦は、連覇に向けた試金石になるはずだった。

開幕戦のアラベス戦で2ゴールをあげたリオネル・メッシ(バルセロナ) そのアラベス戦、バルベルデ監督は石橋を叩いて渡っている。「生真面目」と言われる人柄の指揮官ならでは、だろう。ブラジル代表MFアルトゥール、ブラジル人FWマルコム、チリ代表MFアルトゥーロ・ビダル、フランス代表DFクレマン・ラングレ、スペイン代表FWムニル・エル・ハッダディなど錚々たる選手を補強したにもかかわらず、先発メンバーに新戦力をひとりも入れなかった。

 布陣は変則的な4-3-3といえるだろうか。中盤はアンカーのセルヒオ・ブスケッツを中心に、右にセルジ・ロベルト、左にイヴァン・ラキティッチが入り、むしろクラシックなバルサのスタイルに回帰した。もっとも、前線はトップにルイス・スアレス、左にウスマン・デンベレが入ったが、リオネル・メッシは自由で、右FWというよりはトップ下に近い位置を取った。