コロンビア番記者「日本は準備不足だ。ニシノ? 知られていないね」 (3ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao photo by Getty Images

 ブラジルW杯での対戦は4-1とコロンビアの圧勝に終わったが、6月19日にサランスクで行なわれる再戦でも、「コロンビアの優位は動かないとみるのが妥当だ」と、ワーズウィック氏は言う。

「直前での監督交代で日本が混乱のさなかにあることを思えば、『日本にとってコロンビアはあまりに強すぎる相手だ』という私の考えは一層揺るぎないものになった。とりわけ、コロンビアが早い時間帯に先制するようなことがあれば、前回のW杯と似たようなスコアになってもおかしくない。

 コロンビアは、優勝候補に挙げられながら1次リーグ敗退に終わった94年アメリカW杯がそうだったように、大きな期待を背負ったときほど大失敗してきた歴史がある。とはいえ、正直、コロンビアが日本にてこずりそうな要素はひとつも見当たらない」

 たしかに、客観的に見ればコロンビア優位は当然なのかもしれない。だが、コロンビアにつけ入る隙はないのか。

「日本が勝ち点1でも挙げるためには、まずはコロンビアの攻撃を封じることだ。ホセ・ペケルマン監督がこれまで何度も認めているように、コロンビアは南米予選でも組織的に守りを固めてきたチームに対しては打開策を見出すのに苦労してきた。特にそれが顕著だったのは、ベストメンバーにはほど遠い相手を試合終盤まで崩せなかったホームでのボリビア戦であり(最終的には1-0で勝利)、スコアレスドローに終わった3月のオーストラリア戦だ。

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