2018.05.21

サラーは、もはやメッシ級なのか?
サッカー観戦のトリデンテが激論

  • photo by Getty Images

蹴球最前線──ワールドフットボール観戦術── vol.20

 2017-2018シーズンも佳境を迎え、各地で最高峰の戦いが繰り広げられる欧州各国のサッカーリーグ。この企画では、世界トップの魅力、そして観戦術を目利きたちが語り合います。

 サッカーの試合実況で日本随一のキャリアを持つ倉敷保雄、サッカージャーナリスト、サッカー中継の解説者として長年フットボールシーンを取材し続ける中山淳、スペインでの取材経験を活かし、現地情報、試合分析に定評のある小澤一郎──。

 今回のテーマは、チャンピオンズリーグ(CL)準決勝のレビュー。勝ち上がったリバプールの勝因はどこにあったのか? 対するローマの敗因は? フォーメーションや選手個々のパフォーマンスについても欧州サッカー通のトリデンテ(スペイン語で三又の槍の意)が徹底討論します。
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今季のプレミア・リーグ得点王に輝き、CL決勝でも活躍が期待されるサラー――いよいよ今シーズンのチャンピオンズリーグも決勝戦(5月26日)を残すのみとなりました。今回は、お三方に準決勝2試合を振り返ってもらったうえで、決勝戦を展望していただきたいと思います。まずは、準決勝のリバプール対ローマからお願いします。

倉敷 まずアンフィールドでの第1戦です。印象的な準々決勝を戦った両チームですからゲームへの入り方が注目されました。ローマのエウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督はバルセロナを破ったシステムを使い、リスクを冒してでもアウェーゴールを奪う狙いでしたね。

中山 このカードをプレビューした際、リバプールの特徴を考えるとローマは4-3-3を選択するだろうと3人で話しましたが、ディ・フランチェスコは3-4-2-1を採用して前からプレッシャーをかけようとしました。

 もっとも、僕はローマが3バックにして勝負を仕掛けたら面白いゲームになるという見方もしていました。蓋を開けてみたら確かに見る者にとっては打ち合いで、面白いゲームにはなりましたが、それによってリバプールの圧勝という結果になってしまいましたね。