2018.02.14

本家よりも「バルサらしい」分家・
マンCこそ、CL優勝候補の筆頭だ

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Getty Images

 大富豪に買収され、一夜にして金持ちクラブに変身する、いわゆる成金系クラブ。そのはしりといえばチェルシーになる。2003年、ロシアの富豪ロマン・アブラモビッチに買収されたこのクラブが初めてチャンピオンズリーグ(CL)を制したのは2011~12シーズン。欧州一のタイトルを獲得するまでに9年の歳月を費やした。

 マンチェスター・シティが金満クラブに転じたのは2008年。今年で10年が経過する。CLにおける過去の最高位は2015~16のベスト4。ほぼ同じ時期に金満クラブ化したパリ・サンジェルマンの過去の最高位がベスト8なので、それよりわずかに先行していることになる。

3点目を挙げたセルヒオ・アグエロに駆け寄るケビン・デブライネとベルナルド・シウバ ライバルのパリSGは今季、バルセロナからネイマールを獲得した。リオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウドを、バロンドール級とするならば、ネイマールは準バロンドール級。スーパースターを獲得することで、レアル・マドリード、バルセロナ、バイエルンといった真のビッグクラブに対抗しようとしている。

 マンCの方向性はパリSGとは異なる。バロンドールを狙える選手がいるとすればケビン・デブライネぐらいだが、彼を獲得したのは3シーズン前だ。誰もが知る選手になる以前の出来事だった。

 チームで最も知名度が高いのは選手ではなく監督。昨季、監督に就任したジョゼップ・グアルディオラだ。前バイエルン監督であり、元バルサ監督だ。もっと言えば、クライフサッカーの申し子。マンCは、監督が掲げる”色”を最大の武器に、欧州戦線に臨もうとしている。