香川真司が「オーバメヤンのいない
ドルトムント」で求められること (2ページ目)
こうなるとクラブ幹部だけでなく、選手の間からもよからぬ話が出てくる。キッカー誌によると、ヘルタ戦後、オーバメヤンの代役で1トップを務めたアンドレ・シュールレはオーバメヤンについて、「とてもいい選手だよ」としながら、「あいつは何を考えているかわからない」と話したという。批判めいた発言と捉えられてしまうのに十分なシチュエーションが整っているのだ。
ただし現実問題として、オーバメヤンがひとりいないだけで、ドルトムントの攻撃は大幅に迫力を欠くことになる。この日の試合でも、低い位置で自陣を埋めるように守るヘルタを攻めあぐねた。じっくり崩すことも、わずかな隙を突くこともできないでいた。
香川がもどかしそうにこう話す。
「最後のところのパスの精度だったり......そこでイージーなミスでリズムを失っている感じはあるので、もっと忍耐強くボールをつなげていかないと。今は個の力という意味では、ケガ人もいますし、ちょっと抜けてるところがあるので」
今季はウスマン・デンベレがバルセロナに移籍し、マルコ・ロイスが負傷で不在。そこにきてオーバメヤンの移籍騒動だ。個で持っていくことのできた看板の3トップがそろって消えることになる。
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