2018.01.02

プレミア前半、マンチェスター2強の明暗で
モウリーニョに危険な兆候

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi
  • photo by Getty Images

【降格での”収入減”回避へ。続出する政権交代】

 高騰するテレビ放映権などにより、最下位でも1億ポンド(約152億円)近くの収入が得られるようになったプレミアリーグ。下部リーグに降格すれば収入が大きく減るため、多くのクラブにとって「残留」が最大の目標となっている。今季の前半戦はそんな各クラブの必死さが顕著に現れ、ここまで下位に沈んでいるチームのほとんどが指揮官を代えている。

 開幕4連敗後の9月11日に解任されたクリスタル・パレスのフランク・デ・ブール監督にはじまり、レスターのクレイグ・シェイクスピア(10月17日)、エバートンのロナルト・クーマン(10月23日)、ウェスト・ハムのスラベン・ビリッチ(11月6日)、ウェスト・ブロムウィッチのトニー・ピュリス(11月20日)、スウォンジーのポール・クレメント(12月20日)が”いとま”を告げられた。

 昨季の同じ時期に監督を交代させたクラブは、スウォンジーとクリスタル・パレスのみ。今季は死に物狂いのクラブが懸命に解決策を見出そうとしていると受け取れる一方で、短期的な目標に四苦八苦する姿を「パニックに陥っている」と表現する地元メディアもある。

 ちなみに、降格圏が間近のボーンマスは、2012年からチームを束ねる下部組織出身の気鋭の指揮官、エディー・ハウに任せたままだ。その判断が正しかったのかどうかは、5月に判明する。