レアルとPSG、どちらが強いか。CL決勝T1回戦でゴージャス対決 (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 昨季の決勝トーナメント1回戦では、4-0で第1戦を終えながら、第2戦に1-6で敗れ、通算5-6で大逆転を許した。記憶に新しいのはこのまさかの敗退劇だが、PSGはそれ以前にも2度、優勝候補の本命だったバルサに、まるで出る杭を打たれるように敗れている。

 そしてPSGは今季も、トーナメントの早い段階で優勝候補と対戦することになった。この現実を、PSGはくじ運に恵まれなかったと嘆いているのか、「今年こそは」とチャレンジャー精神を漲(みなぎ)らせているのか。問題はそこだ。

 先述の試合でバイエルンに大勝したことで、「その気」になっていることは確かだ。バイエルンホームのリターンマッチは1-3で敗れはしたが、悲観するような内容ではなく、「その気」は維持されていると思われる。一歩階段を上がったつもりで、この決勝トーナメントの抽選結果を待ちわびていたに違いない。

 その目の前に3連覇を狙うレアル・マドリードが出現した。その胸の内はどうなのか。絶対に負けられない試合と位置づけ、昨季の対バルサ第2戦のように、精神的に守りに入るようだと危ない。

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