岡崎慎司、4-3-3のMF起用。レスター変革の荒波に居場所はあるか (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 新布陣? 僕は『マンチェスター・C対策』と見ているんですが、(今後どうなるかは)ちょっとわからないです。でも、4-3-3でポゼッションするなら、もっと質の高い選手が必要。(ボールさばきや前線への出入りなど)うまい選手がいないと無理だと思います。ただ1月以降、プランとして4-3-3が増えそうな感じもします」

 一方で、ピュエル監督は岡崎のインサイドMF起用をどのように捉えているのか――。

 ピュエル監督は「シンジはチームのためにハードワークしてくれる。試合終盤に入り、組織をいい状態で保つことが重要だった」と同位置で起用した理由を説明しつつ、「シンジはストライカーであり、攻撃的な選手」と強調し、あくまでも例外的な措置であると語った。試合終了間際の短い時間であったことから、限定的にインサイドMFとして起用したという。

 ただし、起用位置がどこであろうと、岡崎と4-3-3の相性はあまりよくなさそうだ。

 4-3-3で岡崎が違和感なくプレーできるのは、センターフォワードと、日本代表でも経験のある前線右サイド。しかし、センターフォワードにはジェイミー・バーディーという不動のレギュラーが控えている。また右サイドに関しても、レスターではドリブルでボールを前方に運ぶ能力が求められるだけに難しさはある。岡崎も「基本的には右サイドもできなくはない。まあ、なんかもう......ここまできたら『なるようになれ』という感じですね(苦笑)。使われたら、そこでなんとか結果を出す、みたいな。スピード感もやりながら掴めていくとは思いますけど」と、苦笑いを浮かべていた。

3 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る