香川真司、まさかの代表落選について率直に語ったコメント「ほぼ全文」 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

「正直、やはり(なぜ)このタイミングかなというのは感じます。この試合(ブラジル戦とベルギー戦)はおそらくワールドカップを想定しなきゃいけない試合で、テストマッチという感覚では僕は全く捉えていなかった。もう確実に半年後のワールドカップに向けた、ガチの戦いをして、そして今、僕たちが積み上げてきた戦いをやれる絶好の機会だなと考えていたので、もちろんそこに対する悔しさというか......」

 香川がこの2試合を非常に重要なものと位置づけ、楽しみにしていたことが伝わってきた。だからこそ、外れたことに悔しさが募る。わざわざ「タイミングへの疑問」と言ったことについていえば、悔しさには別の理由もあった。

「メンバーを外れるとしたら、もっと早いタイミングが僕自身あったのかな、と。今はまったく悪い感覚はないですけど、去年、一昨年を含めて、やはり安定感が出てないときがあったので。そこの基準というのはなんとも言えないです。監督が決めることなので」

 今季は先発の回数こそ少ないが、先発した6試合では2ゴール3アシスト。決して悪い状態ではない。だが、現在よりもはるかにドルトムントでポジションを確立できていなかった時期も、遠いアジアへの遠征に召集され、参加し続けてきた。疑問が湧くのも当然だろう。

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