2017.11.02

「育成のバルサ」に異変あり。
バルセロナBには3種類の選手たちがいる

  • 小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki 中島大介●撮影 photo by Nakashima Daisuke

 10月29日、バルセロナ。カンプ・ノウの向かいにあるミニ・スタディでは、リーガ・エスパニョーラ2部、バルセロナB対セビージャBの試合が行なわれていた。「マシア」と呼ばれる育成組織に定評のあるバルサにとって、トップチームとの架け橋になっているのが、バルサBである。

 バルサBは予備軍として、戦術スタイルはトップチームと変わらない。ボールを握る力が強く、失わないため、味方を信じて周りも動き出せる。それによって、ポゼッション率が高まる。左利きが多いのも特徴で、この日は先発の5人が左利き。左センターバック、左サイドバックは「右足でボールを持つようでは、サイドをギリギリまで広く使うチームスタイルにはそぐわない」と言われる。

 必然的に、トップチームと同じ匂いのする選手も多い。たとえば、アンカーに入ったオリオル・ブスケッツは奇しくも苗字まで同じ(縁戚関係はない)。ケガ人続出で急遽右サイドバックに入ったキャプテンのセルジ・パレンシアは本来MFだが、トップのセルジ・ロベルトのように複数のポジションをこなせる。

バルサBで10番を背負うアレニャ 開始早々、バルサBは数本のパスをつなぎ、相手ゴール前に運んでいる。もつれたボールにカレラス・アレニャが反応してそのまま持ち込み、左足で叩き込んだ。10番を背負ったアレニャはすでにトップデビュー済みで、将来が嘱望されている。