レスター新監督の新戦術。岡崎慎司は「またイチからだな」と這い上がる (4ページ目)

　監督がアタッカー陣に期待しているのは、ポテンシャルや（個の力など）選手のクオリティだと思うんです。たとえば、（評価されるのは）自分で（ボールを）運べる選手とか。ただ、僕は後から強い選手（＝存在感が大きくなる）だと思うので。そういう意味では徐々に、『やっぱりコイツは必要だ』と思われるようになりたい。

　日本人としては、やり続けることが大事というか。僕に『一発』で何かできる才能がもともとあれば、もっと早く先に海外へ来ていたはずで。自分の背景を見ても、監督の信頼を一気に掴むというより、徐々に監督のスタイルやチームに浸透しているものを理解して、『自分はこういうときに力を出せばいい』というところを出してきたので。ベンチ外とかになってきたら、つらいところもあると思うんですけど、腐らずにやれば絶対いける」

「４－２－３－１のフォーメーションで岡崎選手が入るなら、どのポジションになると思う？」と質問をぶつけたところ、岡崎は「トップ下しかないかな、と思いますね」と答えた。

　本人が自覚しているとおり、エバートン戦のシステムなら起用位置は限られている。しかも、トップ下には主軸のマフレズに加え、新戦力のケレチ・イヘアナチョも同位置での起用が検討されており、ライバルは少なくない。１月に加入するポルトガル代表MFのアドリエン・シウヴァも、トップ下でプレーが可能だ。