レスター新監督の新戦術。岡崎慎司は「またイチからだな」と這い上がる (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 もちろん、監督就任からエバートン戦までに行なったトレーニングは2回だけで、試合もひとつを消化したに過ぎない。ピュエル体制の全貌は明らかになっておらず、これから人選&布陣を含めて手が加えられるに違いない。また、対戦相手のエバートンが絶不調で、今後を占うサンプルとするには説得力を欠いたことも考慮しなければならない。ただ、ファーストインプレッションから言うと、ピュエル監督の戦術と岡崎の相性はあまりよくなかった。

 しかし、試合後の岡崎はいつもどおり前向きだった。エバートン攻勢時に75分から途中交代で出場した日本代表FWは力を込めて言う。

「監督が代わるっていうことは、『どっちに転ぶか』わからないところがある。今回は自分に転ばなかったという......。でも、そんな選手は今まで何人もいたわけで。(気持ちを)切り替えて、このチームでどう結果を出していくかに集中したい。また新しいチャレンジになるので楽しみです。『またイチからだな』って感じです。

 ここから第2ステージ。クラウディオ・ラニエリ監督のときも若干そういうところがありましたけど、チームが変わると、どうしても自分が枠から外れるところがある。今回も、その枠からちょっと外れてサブになった。

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