脱メッシの切り札か。突然現れた22歳アルナイスにバルセロナが大騒ぎ (3ページ目)

  • 小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Getty Images

 アルナイスは原石のまま、18歳にしてようやく最も近くにあった2部のクラブ、バジャドリーのユースに見出される。19歳でBチームに昇格し、20歳でトップチームデビュー。もっとも、当初は目立った活躍はなかった。

 それが21歳で挑んだ昨シーズン、11得点して一気に注目を浴びた。

「プレシーズンを一緒に過ごし、もうBチームのことは考えるな、と言ったよ。それだけ、ものが違ったね。才能が埋もれているということはあるのさ」

 バジャドリーを率いることになって、アルナイスを真っ先に抜擢したパコ・エレーラ監督はその才能を愛(め)でたが、こうも付け加えている。

「まだまだスピードだけで勝負する場面があり、学ぶべきことはたくさんある。スペースのあるカウンター勝負なら十分に通用する。しかしバルサのようなチームでは、スモールスペースでのボールテクニックも向上させなければならない」

 アルナイスはまだまだ未知の選手と言えるだろう。

「素晴らしい原石だが、バルサは近年だけでも、ボージャン、デウロフェウ、ムニルらが10代でデビューして騒がれた。しかしいずれもまだ、成功したとは言えない。相当に厳しい競争になるだろう」

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