アトレティコ戦でピケにブーイング。政治がバルサを揺るがした2週間 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Getty Images

 実はカタルーニャにはカタルーニャ代表チームがFIFA未公認ながら存在し、地道に活動を続けてきた。1997年から年末には"代表戦"を開催。ブラジル、アルゼンチン、チリ、コロンビア、ナイジェリアなど世界の強豪を招いている。ちなみにアルゼンチンとは3戦して、1勝1分け1敗と五分。昨年12月はチュニジアを招待し、主力を欠きながらも3―3で引き分けた後、PK戦では敗れている。通算成績は決して悪くない。

 もしワールドカップに出場すれば、ベスト8も狙える陣容と言われる。

 前述のスペイン代表選手たちの他にも、トップリーグで活躍する選手を擁している。GKパウ・ロペス(エスパニョール)、キコ・カシージャ(レアル・マドリード)、DFマルティン・モントーヤ(バレンシア)、アレイチュ・ビダル(バルサ)、アンドリュー・フォンタス(セルタ)、アルベルト・デ・ラ・ベージャ(レアル・ソシエダ)、MFセルジ・サンペール(ラス・パルマス)、ビクトール・サンチェス(エスパニョール)、カルレス・アレニャ(バルサ)、FWボージャン・クルキッチ(アラベス)、クリスティアン・テージョ(ベティス)、セルヒオ・ガルシア、ジェラール・モレーノ(ともにエスパニョール)。カタールでプレーする司令塔、シャビ・エルナンデスのようなベテランもいる。欧州各国と比べても、屈指の選手層の厚さだ。

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