ほぼ同成績でプレミアを並走。今季はマンチェスター2強の一騎打ちか (4ページ目)

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi
  • photo by Getty Images

 ただし、ユナイテッドは今季まだ"真の強豪"と対峙していない。その意味で、今週末に控えているリバプール戦は興味深い。ユルゲン・クロップ監督が指揮するレッズは現在、勝ち点12の7位につけているが、爆発力はプレミアでも屈指。彼らがアンフィールドの大声援をバックに先制すれば、ユナイテッドも打って出るしかなくなる。そして撃ち合いの展開になるようなら、リバプールの得意分野だ。イングランド・フットボールの伝統の一戦は、今回も見逃せないものになる。

 シティは週末のストーク戦よりも、来週の平日に予定されているチャンピオンズリーグのナポリ戦が格好のバロメーターになるだろう。戦術家マウリツィオ・サッリが指導するチームは現在、セリエAで無傷の7連勝中で、昨季王者ユベントスを抑えて首位に立つ。しかも得失点差20(25得点5失点)は、シティと同じだ。この絶好調の相手との"水色対決"も実に興味をそそられる。

 中断明けから早々に好カードが目白押しの欧州クラブフットボール。もしあなたがニュートラルなファンなら、柔と剛のマンチェスター勢を軸に観ていくのも面白いと思う。

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