松井大輔のポーランド2部移籍。「先の見えない場所に身を置きたい」 (5ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi

──カズはどんなアドバイスをくれましたか?

「カズさんは『じゃあ横浜FCだな』って(笑)。でも、みんな僕のことを気にかけてくれたり、誘ってくれたり、それがすごくうれしかったです。やっぱりサッカー選手は『チームにほしい』と言われることが幸せだと思うから、今回のオドラ・オポーレの話もうれしかった。36歳の僕に具体的な条件を提示して誘ってくれた。悩みはしましたけど、今では迷う必要はないでしょって思ってます」

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 松井が移籍を発表した日、奇しくもアテネ五輪世代の同僚でもある石川直宏(FC東京)が今季限りの引退を発表し、少し前の7月17日には、同じくアテネ世代の鈴木啓太の引退試合が行なわれ、松井もそれに参加した。

 同期がスパイクを脱ぎ始める中、じわじわと近づいてくる現役生活のピリオドを前に、再びヨーロッパでプレーすることを選んだ松井は、その先に何を思い描いているのか。話は、新天地オドラ・オポーレでの挑戦と、その先の未来図へと移っていった。

(後編に続く)

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