2017.06.09

代表離脱の香川真司。ドルトムント
「知日派」新監督で立場は好転するか

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Etsuo Hara/Getty Images

 クラブ公式サイトで公開されているノビー・ディッケル(クラブOBでスタジアムアナウンサーを務めている)によるインタビューで「ドイツ語とオランダ語、英語、フランス語、あと少し日本語ができるよ。少し単語を覚えているから、香川とは話せると思うよ。香川がもっとよくなるかって? もう彼はいい選手だ」と語っている。

 もし香川がドルトムントに残留するのであれば、久々にポジティブな環境となるかもしれない。振り返れば、それぐらい香川にとっては難しい2年間だった。

 ドルトムントは5月27日にドイツ杯決勝でフランクフルトを下して優勝し、翌日にはドルトムント市内をバスに乗って巡る恒例のパレードが行なわれた。そこには元指揮官トーマス・トゥヘルの嬉しそうな姿もあった。

 トゥヘルが解任されたのは、それからわずか2日後の5月30日のこと。31日付のクラブ公式サイトでは、ハンス・ヨアヒム・ヴァツケCEOが、一人称でその理由を説明している。長文の割に詳細には踏み込んでいない内容だが、要は「信頼関係を築けなかった」という訴えに近い主張が強く伝わってきた。そのうえで「結果だけを求めているのではない」と、タイトル獲得直後の解任にサポーターの理解を求めている。