激増した3-4-2-1で選出。プレミアリーグ「私的ベスト11」発表 (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 3-4-2-1の「4」の位置にあたるセントラルMFには、エンゴロ・カンテ(チェルシー)とアンデル・エレーラ(マンチェスター・U)を選んだ。前者のフランス代表MFは、プロサッカー選手協会(PFA)とイングランドサッカー記者協会(FWA)が選ぶ最優秀選手の「ダブル受賞」だけで、それ以上の説明は不要だろう。

 彼の相方には、アスレティック・ビルバオ時代にマルセロ・ビエルサ監督の薫陶(くんとう)を受けたエレーラを選出。優れたボールテクニックに加えてサッカーIQが高く、スペースの埋め方やパスの出し方など、相手チームにはとにかく嫌らしい存在だった。ちなみに、5月24日に行なわれたアヤックスとの欧州リーグ決勝で、チームの2点目を挙げたMFヘンリク・ムヒタリアンに「ゴール前に行け」と指示を出していたのは、このエレーラだった。

 候補者多数だったウイングバックには、右サイドにカイル・ウォーカー(トッテナム)、左サイドにマルコス・アロンソ(チェルシー)を選んだ。

 右サイドはアントニオ・バレンシア(マンチェスター・U)も捨てがたいが、守備を評価してウォーカーを選出。抜群の運動量と鋭いクロスは両者に通じる武器だが、リーグ最少の26失点しか許さなかったトッテナム守備陣での貢献度を評価ポイントにした。

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