ブンデス日本人8選手の通信簿。
活躍が際立ったのはケルン大迫勇也 (3ページ目)
昨季から「自分は点を取る選手。他のチームに行くべきかも......」と、移籍願望を隠さなかったが、1得点は自他ともに満足できない数字だ。EL出場権を得たことでヘルタに残留する選択肢もありだが、癖の強いパル・ダルダイ監督のもとではストレスもたまるはず。プレミア行きが報道されるなど、その去就が注目される。
長谷部誠(フランクフルト)
出場22(先発21)、得点1、採点6.5。ニコ・コバチ監督との相性がよく、リベロとして新境地を開拓して大きな賛辞を受けた。今季は奥寺康彦氏が保持していたブンデス日本人最多となる234試合出場という記録も塗り替えた。それだけに3月11日、バイエルン戦で負ったケガで長期離脱することになったのは残念だ。来季の開幕に間に合うかどうかも微妙なところで、日本代表のメンバー争いにも影響が出ている。
宇佐美貴史(アウクスブルク)
出場11(先発5)、得点0、採点5.5。奮闘も実らず定位置を確保することができず、シーズン終盤はベンチ外が続いた。守備の徹底、前線からのプレス、カウンターという下位のチームに典型的な戦い方と、宇佐美のプレースタイルは、最後まで融合することはなかった。だが、そのあたりのことは移籍前から織り込み済みだったはず。自分にフィットするチームを探すのか、もう一度ここで勝負を続けるのか。早いうちに輝きを取り戻す必要がある。
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