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CL決勝最大の見どころは、
レアルの左サイド対ユベントスの右サイド (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Getty Images

 モナコは、4-4-2の左サイドハーフで背番号10をつけるベルナルド・シルバが真ん中に入ってしまったため、左サイドは左サイドバックのベンジャミン・メンディの1人になった。その数的不利をD・アウベスに突かれた格好だ。

 0-2という劣勢の中で、ゲームメーカー的センスを誇るB・シルバの能力を最大限発揮させようとしたわけだが、B・シルバがボールを触る時間は1試合せいぜい2、3分。そのメリットを、D・アウベスをフリーにするデメリットが相殺した結果がこの敗戦になる。モナコで一番期待できそうなムバッペを、バルサ時代のアンリのように、左ウイングでプレーさせるオプションがあれば、少なくとも2試合連続で活躍を演じたD・アウベスのプレーは抑制できたはずだ。

 ユーベの生命線として活躍したD・アウベスは、決勝(6月3日、カーディフ)でも輝くことができるか。ユーベの右サイド対R・マドリードの左サイド。最大の見どころは、この攻防だ。

 R・マドリードの左サイドバックはマルセロで、左ウイングはC・ロナウドだ。ベンゼマもそこに流れてくる。右より左からの攻撃に強さを見せるR・マドリード。D・アウベスにとっては厳しい環境だ。ユーベがそこでどんな対策を講じるか。決勝戦、一番の見どころはそこになる。


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