バイエルン5連覇。ドルトムント香川真司は先発復帰も隠せない疲労感

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by picture alliance/AFLO

 先週のドイツ杯準決勝ではドルトムントがバイエルンを下したが、今週末のリーグ戦ではまた違う傾向の結果が出た。ブンデスリーガ第31節。ビッグマッチを終えてひと息ついた感のあるドルトムントは、ホームにケルンを迎えたが、スコアレスドローに終わった。これに対してヴォルフスブルクに乗り込んだバイエルンは、0-6の大勝でリーグ戦5連覇を決めた。ドイツ杯やチャンピオンズリーグ(CL)での敗退を引きずる様子はまったくなかった。

2試合ぶりに先発した香川真司は66分までプレー2試合ぶりに先発した香川真司は66分までプレー バイエルン以外の上位陣はそろって息切れ気味だ。2位のライプツィヒは前節のシャルケ戦に続き、今節は降格圏で苦しむインゴルシュタットと2試合連続で引き分け。もしドルトムントがケルンに勝っていれば勝ち点は59に伸び、勝ち点63のライブツィヒを脅(おびや)かすこともできた。香川真司は「2位を狙わなくてはいけないが、少し離れている」と言っていたが、どうも上を目指すような気概はチーム全体から伝わってこない。

 ドルトムントが来季、CL本戦から出場するためには3位にならなくてはならないが、4位ホッフェンハイムとの勝ち点差は第30節終了時点でわずかに1。ホッフェンハイム対フランクフルトは日曜日に開催されるので、4位転落の可能性も出てきた。

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