岡崎慎司、50得点は通過点。
2022年カタールW杯出場も視野に

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 日本代表戦からレスター・シティに戻ってきた岡崎慎司が、4月1日に行なわれたストーク・シティ戦で公式戦5試合連続となる先発出場を果たした。クラウディオ・ラニエリ前監督の時代なら「代表戦と長距離移動の疲労」を理由にベンチに回ることが多かったが、クレイグ・シェイクスピア監督の厚い信頼が、この試合でも改めて証明された。

岡崎慎司はピッチをひたすら走り回って勝利に貢献岡崎慎司はピッチをひたすら走り回って勝利に貢献 その期待に応えるように、岡崎もキックオフから精力的に走り回った。2トップの一角に入ると、中盤でボールを受けて前を向いたり、ピッチを幅広く動いてパスコースを作ったりと、エネルギッシュなプレーでチームを活性化。2-0の勝利に大きく貢献した。試合後の本人も「割と動けた。だいぶ(ボールが足もとで)収まって、自分が起点になれた。チームを助けることができた」と手応えを口にしていた。

 実際、ステップは軽やかで、後ろを向いた状態から前へ向くターンもスムーズ。地元紙『レスター・マーキュリー』紙のロブ・ターナー記者が「ボールタッチが極めてよかった」と褒めていたように、調子もコンディションも見るからに良好だった。レスターは公式戦5連勝を飾り、岡崎も連勝街道を突っ走るチームの大きな力になっている。

 興味深いのは、岡崎の"直近2試合"の役割が大きく異なることである。日本代表での仕事とレスターのそれが、まったくと言っていいほど違っていたのだ。そして、このタイプの異なる仕事を完遂してみせた。

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