「何もしてない」香川真司の居場所は
どこ? ドルトムント逆転で8強 (2ページ目)
ドルトムントは試合を支配し攻めていた。だが、結局は前線のスピードとテクニック頼みの攻撃で、中盤は省略。最終ラインから長いボールを入れるか、もしくはショートカウンターでしか攻められないのが今のドルトムントだ。ドリブル突破を試みるフォワードのウスマン・デンベレやオーバメヤン、中盤のゴンサロ・カストロは相手ディフェンダーと何度もやりあい、イライラを募らせた。デンベレは前半のうちに1枚イエローをもらい、もう1度あわやというシーンまであった。
前半を1-0、2戦合計1-1で折り返したものの、安心はできなかった。ベンフィカの戦いぶりは落ち着いている。ドルトムントに比べ、ボールを中盤でつなぎながら前線に運んでいく。決定機こそなかなか生まれないが、それでも1点を取ればいいのだから、焦る必要はなかった。
だが、ドルトムントは59分にクリスチャン・プリシッチのゴールで2戦合計での均衡を破ると、61分にも追加点を挙げた。いずれもサイド突破からのクロスだった。
これでひと安心という状況になった81分、香川真司は投入された。投入後すぐに相手にプレスをかけにいき、ファウルにはなってはしまったが、気合の入ったところを見せている。
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