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香川真司、キリリとした表情。
途中出場でアピールしてスタメン奪回へ

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 ブンデスリーガ第22節、フライブルク対ドルトムントは3-0でドルトムントが快勝した。香川真司は76分から途中出場。リーグ戦では3試合連続の途中出場となった。

 先発出場の機会が与えられない最近の香川について、苛立ちを露わにしているとか、ベンチスタートに慣れてしまったのではないか、現状への諦観があるのではないかなどと書いてきたが、フライブルク戦後はとてもにこやかだった。

 フライブルク戦の後半31分からピッチに立った香川真司 フライブルク戦の後半31分からピッチに立った香川真司 つい1週間前とは全く違う様子に、ふと思い出したのは、最近取材した複数の選手の言葉だ。彼らに共通するのは、全く試合に出られない時期や、日本代表に呼ばれなくなるという苦境を経験し、それを乗り越えてきたことだったのだが、口を揃えて言ったのは、不思議とこんな内容だった。

「試合に出てなかったり、代表に呼ばれていなかったりした時間は、あとから振り返ると案外充実しているんですよね」

 現在の香川も、あとから振り返ればそんな時期なのかもしれない。山あり谷ありだが、そんな現状に一喜一憂する自分と向き合い、少しでも前進しようとしている真っ最中なのだろう。

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