スペイン人記者は「残留だ」。セビージャ清武弘嗣の1月移籍はあるのか (2ページ目)

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 移籍先として、スペイン国内ではデポルティーボ・ラ・コルーニャの名前が挙がり、ブンデスリーガではシャルケやヘルタ・ベルリンがその新天地として挙がっている。特にヘルタは日本人MF獲得に高い関心を示しており、クラブ間交渉まで進展した。

 それでも、セビージャ強化部は清武の力を信じているように思える。スポーツディレクターのモンチは清武のタレントを信じていると明言し、「しっかりと適応への時間を与える」というクラブの考え方からすれば、獲得してわずか半年で選手を放出することはその方針に合うものではない。

 ヘルタに対して、清武をハノーファーから獲得したときと同額の600万ユーロの買い取りオプションをつけたのは、簡単に清武を放出するつもりがないことのクラブの意思表示であると考えられる。

 この冬の移籍市場でセビージャが一番にほしかったのはFWであり、ステファン・ヨベティッチを獲得。退団したコロの代わりとなるDFもフランス人のクレマン・ラングレを獲得した。それ以外に、サンパオリはケガで長期の戦線離脱となるダニエル・カリーソの代役を注文しているが、外国人枠に問題がなければ、今のメンバーで戦うことを第一に考えており、清武を放出する大きな理由はない。

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