ミラン番記者が明かす、本田圭佑の「先発ドタキャン」が起きたわけ (2ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 負けたにもかかわらず、ミランの自信に傷はつかなかった。中盤の基礎となるジャコモ・ボナヴェントゥーラとユライ・クツカを欠いていても、ローマはミランを倒すのにかなり苦労を強いられたからだ。

 次の試合は土曜日、サン・シーロでのアタランタ戦である。アタランタはミランとともに今シーズンのセリエAのサプライズと言われており、現在6位。数週間前にはローマも倒している。ミランの好調が本物であるかどうかを知るための重要な一戦となるだろう。

 また、この試合の後にはイタリア・スーパーカップの決勝、ユベントス戦が控えている(12月23日、ドーハにて)。このビッグマッチの前哨戦としても重要な意味合いを持つ試合だ。

 さて、話をもう一度ローマ戦に戻そう。なぜなら本田圭佑のことで語っておかなければいけないことがあるからだ。本田はこの試合、84分に途中交代で入った。しかしミランのニュースを注意深く追っている読者の皆さんなら、本田がスタメンで出なかったことに驚いたことだろう。

 実際、試合のほんの数時間前まで、新聞もテレビも、そしてモンテッラ自身も、本田はこのビッグマッチでキックオフからプレーすると信じていた。本田はニアングの代わりに左サイドアタッカーとしてプレーするはずだったのだ。

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