長谷部誠と大迫勇也。ブンデスで好調な
2人は勢いを代表に持ち込めるか (3ページ目)
ただ、代表だからこそのやりやすさもある。ケルンでは下がり目で受けてパスを散らす役割も担わなければならないが、そのタスクを他の選手が担ってくれる代表では、より前での仕事に集中することができる。大迫はケルンでも様々なポジションでプレーしており、代表においても柔軟に対応できるはずだ。
この試合でも終盤までは2トップの一角としてプレーしたが、終盤はトップ下にポジションを落とした。フランクフルトの守備に苦しみ、ボールに触る回数は多くなかったが、ポジションが下がったことでボールを引き出しやすくなり、終盤には攻撃のアクセントとなっていい形を作り出していた。好調のストライカーはどこで起用されようと日本の力になってくれるだろう。
ただ、FWとして求められるのは結果だ。「やっぱり結果が大事なんでね。いいプレーしてもしょうがないので、結果を出せるように頑張ります」と、大迫は試合後に語った。後半にはヘディングで2つの決定機を作り出したが、特にマルコ・ヘーガーのクロスに飛び込んだ50分のシーンは決めなければならなかった。
チームメイトからのアシストが期待できる代表では、必ず決定機を迎えるシーンがあるはずだ。そのチャンスを大迫がモノにできるか。それが今回の代表戦の命運を大きく分けることになるかもしれない。
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