ミドルでゴール強襲。レスター2季目、岡崎慎司の新たな引き出し (2ページ目)
本人が「いいコースに行った」と手応えを掴んでいたのが、ミドルシュートだった。ペナルティエリア手前の位置で、敵が寄せてこないことに気がつくと、助走をつけて右足でシュート。綺麗な弾道を描いてゴール左上の枠内に飛んでいったが、ポーランド代表GKのウカシュ・ファビアンスキの好セーブに阻まれた。シーズン開幕前に「今年は遠目からでも打っていく」と話していたとおりの"技あり"ミドルだった。
「あれは狙っていた。プレーのリズムを取り戻すためにやっているんですけど、何度も続けていれば、『この距離でもいける』って自信を持ってシュートを打てるようになる。これからも隙があれば狙いたい」
シュートの直後に筆者が感じたのは、ゴールまで距離のある位置でも、今季の岡崎はシュートレンジとして捉えている、ということ。シュツットガルト在籍時代に左足の強烈なミドルシュートを決めたことはあったが、少なくともレスター加入1年目の昨シーズンなら、ワンツーやパスを選択している場面だった。このミドルに岡崎の「進化」を感じたが、当然ながら降って湧いたように身についた技ではない。プレシーズンから精力的に取り組んできたと、岡崎は明かす。
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