ミドルでゴール強襲。レスター2季目、岡崎慎司の新たな引き出し

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 開幕2戦で勝利のなかったレスター・シティが、第3節のスウォンジー戦で今季初白星を挙げた。エースのジェイミー・バーディーがカウンターから先制点を奪うと、後半にもセットプレーで追加点。しかし、試合終盤にスウォンジー・シティに1点を返され、その後も猛攻を受け続けた薄氷の勝利だったが、開幕戦を落とした嫌な流れを断ち切る、価値ある「勝ち点3」になった。

「技あり」のミドルシュートを放って満足した表情を浮かべる岡崎慎司「技あり」のミドルシュートを放って満足した表情を浮かべる岡崎慎司 そして、前節のアーセナル戦に続き、岡崎慎司も2試合連続で先発出場を果たした。「一体感のあるコンパクトなサッカーができた。そのなかで、貢献できていると思う」と語ったように、精力的に走り回って攻守両面でチームのプレーを円滑にしていた。

 岡崎は2トップの一角に入りながら、最前線のバーディーと中盤の間を徘徊し、テンポよくパスをつないでリンクプレーをこなした。ただ、無難にやるだけでなく、勝負の場面では積極的に仕掛けた。23分にはマーカーを股抜きでかわし、さらにアイスランド代表のMFギルフィ・シグルドソンの体当たりにも屈せず、右サイドへパスを展開した。一連の動作がしなやかで、かつ力強い。このプレーからも、コンディションのよさが伝わってきた。

 試合のなかで、ゴールに極めて近づいたシーンは2回。ひとつは、44分のミドルシュート。もうひとつは、MFリヤド・マフレズが失敗したPKのこぼれ球を押し込もうとした56分の場面だ。

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