プレミア王者レスターが開幕までに解決したい「3つのポイント」 (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

「対戦相手は我々の戦術を熟知し、分析がさらに進むことだろう。だから、戦い方に変化をつける必要がある。別の戦術プラン、つまり、"プランB"を用意しなければ」

 現時点でラニエリの目指す"プランB"がいかなるものかはハッキリしない。しかし、優勝へ導いた昨季と同じ手法、つまり現在の戦い方をベースにしながら、徐々に変化をつけていくアプローチで色をつけていくはずだ。

 とはいえ、今季もレスターが失うものは何もない。「まずは(勝ち点)40ポイントを獲得したい。その次がひとケタ順位、そこを超えれば欧州リーグ出場圏を目指したい」と、イタリア人指揮官も残留の目安とされる40ポイントを最初のハードルに課した。無欲で栄冠まで突っ走った昨季と同じように、「ステップ・バイ・ステップ」(ラニエリ)で階段をひとつひとつ上ろうとしている。

 ジョゼ・モウリーニョ(マンチェスター・ユナイテッド)やジョゼップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)、アントニオ・コンテ(チェルシー)ら名将たちの到来で、昨季以上に激戦が予想されるプレミアリーグ。はたして、レスターはふたたび旋風を巻き起こすことができるだろうか。

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