2016.08.08

プレミア王者レスターが開幕までに
解決したい「3つのポイント」

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 この夏、レスター・シティは、何かと騒がしいオフを過ごした。

「奇跡のリーグ優勝」を成し遂げた主力選手にライバルからの引き抜きが絶えず、クラブ首脳陣は慰留に走り回った。まず、得点ランキング2位となる24ゴールを挙げたFWジェイミー・バーディーに、アーセナルが違約金の2000万ポンド(約26億6000万円)をオファー。契約目前まで交渉は進んだが、レスターが昇給を提示して説得に成功した。

ラニエリ監督は今季のレスターをどんなチームに仕上げてくるのか しかし、中盤の底でチームを支えたMFエンゴロ・カンテを、移籍金3000万ポンド(約39億9000万円)でチェルシーに引き抜かれた。加えて、勝負を決める貴重なゴールの多いMFリヤド・マフレズにもアーセナルがアプローチを続けており、夏の市場が閉まる9月まで緊張した状況が続きそうだ。

 触手が伸びているのは、選手だけではない。バーディーやマフレズ、カンテ、DFクリスティアン・フックスらを輩出した名スカウト、スティーブ・ウォルシュもエバートンに奪われた。新天地でフットボール・ディレクターに就任したウォルシュの退団は、長期的視野に立てば主力選手の放出以上に痛い。

 主力に限定すれば、カンテを失っただけで済んでいるが、ライバルクラブから絶えず横槍が入るという予断の許さないオフを過ごしたのである。