2016.08.07

現状はCFの2番手。マインツ武藤嘉紀が語る「のし上がる方法」

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei photo by AFLO

セビージャ戦に後半から出場した武藤嘉紀(マインツ) 武藤嘉紀のブンデス2シーズン目が始まろうとしている。新シーズンへの準備を進めている24歳の日本人ストライカーは、かつてないほどゴールへの高い意欲を見せている。

 7月末に行なわれたヨーロッパリーグ(EL)王者セビージャとの練習試合で、こんなシーンがあった。ゴール前、角度のないところでチャンスを迎えた武藤は、中央にいるチームメイトへのパスを選択することなく、自ら強引にシュートを放ったのだ。

「貪欲さというか、FWに必要なところを自分でも出していこうと思っていました。仲間がボールを呼んでいても、大チャンスで自分が決めれば自分の評価に繋がりますから」

 武藤には、そこまで貪欲に結果を求めなければならない理由がある。

 昨季マインツに加入した武藤は、開幕直後にポジションを獲得し、リーグ戦20試合で7ゴール4アシストという結果を残して一躍評価を高めた。しかしケガで後半戦を棒に振ったこともあり、今季はまずポジションを掴むところから始めなければならない。

 武藤のライバルはFWジョン・コルドバ。このコロンビア人FWは強靭なフィジカルの持ち主で、キープ力に関してはブンデス屈指のレベルにある。前半戦はケガで出場機会が限られていたが、前線でボールの収めどころがほしいマルティン・シュミット監督が昨季のウィンターブレイクから積極的に起用し始めると、武藤のケガをきっかけにレギュラーに定着。3月に行なわれたバイエルン戦では決勝点を奪い、わずか半年で鮮烈な印象を残した。