内田篤人の復帰はいつか。SBにコケ獲得でシャルケの変革進む (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by picture alliance/AFLO

 マティプの穴を埋めるのはヴォルフスブルクから加入したナウド。大きな話題になったのはバーゼルから獲得したカメルーン生まれのスイス代表、ブレール・エンボロだ。FWか2列目でプレーするこの19歳に、シャルケはクラブ史上最高額となる2000万ユーロ(約23億円)をつぎ込んだとドイツメディアは報じている。フンテラールの移籍金を上回るこの金額に見合う活躍を見せることができるかが注目される。

 そして右サイドには、セビージャで5シーズンにわたり活躍し、主将も務めたコケが加入した。SBあるいは1列前のMFでもプレーするビッグネーム。内田篤人のライバルとなりうる選手が、内田が入団して以来、実質的には初めて獲得されたことになる。

 気になるのはその内田の復帰時期だ。2015年3月にケガのため戦線を離脱してからすでに1年あまり。今季も開幕先発というわけにはいかないようで、まずはゆるやかに全体練習に合流してから、ということになりそうだ。

 この2年間、シャルケの右SBはメンバーも定まらず常に不安定だった。それだけに内田の必要性が強く感じられたものだが、今季はコケの加入で状況は変わりつつある。だが、内田には焦らずに着実に復帰を果たしてもらいたいものだ。

 かつてのようにバイエルン、ドルトムントを脅かす存在に戻りたいシャルケ。変革は吉と出るだろうか。

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